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太陽と海を肌で感じ家族や仲間と過ごした少年時代。
ある日出会ったピカソの絵、ゲルニカ。
その衝撃からピカソを目指して絵を習うなど学ぶ中、スペインに魅かれていきました。
最初にスペイン行きを実現したのが1991年夏の終わり1ヶ月ほどの漫遊旅行。
当初の目的であった美術館や絵画ではなく、実際に食べたもの、飲んだもの、そして何より触れ合ったスペインの人々の楽しさに感動、いや、衝撃を受けました。
どうも日本人よりもスペイン人の方が幸せそう!
なぜだ?もっと知りたいし、もっと感じたい。
帰国後もスペインに渡りたいとはやる気持ちを、学生期に感じる一種の逃避ではないかと自分に問いかけ10年経って思いが変わらなければと自分の中のタイムカプセルにしまい込み、
JTへ入社し8年のサラリーマン生活。

営業でいろんな人と接したり、市場や商品に思いをめぐらせながらのマーケティングの仕事は楽しかった。
出張にてアジアやアメリカ、南米、中東などいろんな国を訪問しても、自分の憧れは頑固一徹スペイン。
変わらない自分に呆れながら、自分のなかでの一区切りが付いた1999年9月末、「ついにか!」とエールをくれた学生時代からの友人たちと「ほんとに?」とあっけに取られながらも温かく送り出してくれた会社の人たちに感謝しながら、先ずは準備として、自分の原点である日本の良さを再確認するために青春18切符を持って日本漫遊。
やっぱり日本は最高だ!
よし!いよいよ単身スペインはマラガへ。
大好きピカソが生まれた港町だ、ここなら答えを教えてくれるだろう。
しかし、旅行では見ることができないただ陽気で開放的だけではない、差別や偏見、悩みもあるスペインの実際の姿に戸惑いや落胆も。
もがく自分に勇気をくれて歩ませてくれたのもまた、周りにいたスペイン人の友人たち。やっぱりスペインは愛すべき国だった。よかった。
旅して見つけたもの、生活しながら感じたことを書き記し2000年6月casa-de-machaをキックオフ。
マラガで感じた新鮮な気持ちと、シビアに感じる異国感。それらを通した喜怒哀楽のすべての目線でレアルタイムのスペインを伝えたい。
そして、スペイン好きの人たちに喜んでもらえますように、スペインの文化や出会い、そしてレシピをご紹介したい。
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